言葉のような音色。

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発音を作りながら調声する話

※UTAU式人力/台詞切り出しタイプ

Twitterで話題になっていたので、念のため。
UTAUは人力をするためのツールではないです
(※現在は支援ツールとも呼んでなかったりします。詳しくはここの『開発の経緯』からどうぞ)
・動画投稿する場合は『UTAU』タグの代わりに『UTAU式人力』を使うのが個人的にはお勧め
・UTAU式人力動画の注意書きを見て回ったり、ぐぐって先人達の注意している点を確認をするのも個人的にはお勧め




月刊 人力ボカロ合宿(@jinriki_skillup)の10月の企画に便乗させていただきました。
普通のブログもOK、という事なのでこちらで書かせていただいてます。

汎用性の高そうな内容を、という事で発音作りについての話題にさせていただきました。

「この発音が無くて歌わせられない」
「発音はあるけど、歌わせると違う発音に聞こえる」
「発音が歌わせたいニュアンスに合わない」


そんな時に使えるかもしれない、お話です。


▼事前情報
UTAUver0.4.18 / resampler / 台詞切り出しタイプ / 単独音形式
UTAU出身ですので、内容は人力よりもUTAUの知識中心になります。

ご了承ください。

間違えてるよとかよく分からないとか何でもお気軽に是非ご指摘ください!突っ込んでください!
あとよろしければ発音の作り方他の方法教えて下さい!誰か赤ペン先生してください!!

よろしくお願いします。
独学&自己流のものですので、間違いなどがあればご指摘頂けますと幸いです。
------------------------------------------------------------------
はじめに、台詞の少ない子に歌ってもらったぎんねこがこちらです。
前回9月の人力ボカロ合宿で使用したMP3です。





 聴けない場合はこちらへ → TMBOX ust:でんまり様

出力したままの声です。ノイズ酷いのでお気を付けください。
(重複を除いた発音 : あいうえおかくきょしそたつなねふもやよりろだど)

大体こんな感じです。台詞が少なくても(リアルかはさておき)とりあえず歌います。
お耳に合いましたら、スクロールどうぞ!





◆発音を作りながら調声する話◆


人の耳は高性能なので、多少の違和感はあっても語順と雰囲気で結構聴き取ってしまうものだと思います。正しい発音を使う事よりもなんかそれっぽく聞こえる事優先、といった方法になります。


当たり前ですけれど、声も発音の癖も、扱う子みんなそれぞれ違うものです。
扱う子の声の癖次第で全然違うものになりますし、作れる発音は無限大!
つまり、私がこれから書く作り方が全てではないという事です。

ですから、この作業工程があるのは『どうしてなのか』という部分を中心に書きました。
とりあえずこうすればOKって所だけではいけないかな…と思ったので。そうしたら長くなりました…

目次を見て気になる所へとぺぺっと飛ばしていただいても大丈夫です。
長すぎるのでむしろそうしてください…



■目次
(それぞれの項目に飛べます)

■発音の繋ぎ方
 母音結合

■発音作りの基本的な話
 1.『アウエオ段/イ段の子音は別』とは
 2.『子音に付いてる母音は大概いらない』とは
 3.『子音には音程がある』とは
 4.『子音には長さがある』とは

■なんだか特殊なハ行
 なんだかBRE100で作った「ふ」に違和感がある

■音の繋ぎを良くするには
 エンベロープ
 オーバーラップ

■作ったことのある発音一覧
 似た発音のグループ
 本当に長すぎるので、忙しい方はここだけどうぞ…


原音設定についての単語(先行発声とかオーバーラップとか…)やその意味が分からないという場合はよろしければこちらもどうぞ。以前書いたものです。
『原音設定講座もどき・基礎知識編』



■発音の繋ぎ方

まずは音符の分割からですね!

Z_05.png

曲のテンポにもよりますが、基本的には長さ『15』で良い感じになります。

音符の分割は、[Ctrl] + [Shift] + 音符の端を掴んでドラッグ すると休符になりません。
ついでに、[Shift] + [Enter] で選択している音符の歌詞変更ができます。
(ダブルクリックでもできますが、歌詞変更する音符が多い時にはキーボード操作便利です)


分割箇所が多い場合は『ベタ打ち支援プラグイン』が子音母音分割してくれたはずなので、プラグインを導入すると楽かもしれません。


でも分割しただけじゃ、音が分裂したままですよね。
というわけで音を繋ぎます。
音を繋ぐと言えばやはり母音結合だな!というのが私の中ではメジャーですので、母音結合していきたいと思います。


▼母音結合(ショートカットキー[U])

これだけでかなり聴けるようになる気がします。母音結合は本当に偉大です。

子音母音分割用の母音結合

Z_06.png

幅『20』 開始『-15』

幅 = オーバーラップ、開始 = 先行発声(※±が逆なので注意)
先行発声は前の音符の長さを越えないため、値をもっと下げても先行発声は『15』になります。

設定の保存ができるので、よく使うものは保存しておくと便利です。
(プルダウンに文字を書いて[s]で保存、[d]で削除)


▼分割箇所が多い場合
『分割専用の母音』を用意しておくと便利です。
というのも、『普通の母音結合』と『分割用の母音結合』を分ける事ができるからです。

Z_07.png

(私はローマ字でaiueoにしています)
母音の原音設定を複製してエイリアスを変更するだけなので、結構すぐです。
自分の調声スタイルに合わせて気軽に原音設定いっぱい作ると良いと思います。捗ります。



△目次に戻る
■発音作りの基本的な話

大体はこれで作れます。

発音を作る時に既存の発音、例えば「く」を使って「か」を作るとします。
[く]+[あ]を母音結合して作ると思いますが、そうするとなんだか違う発音っぽくならないでしょうか。なったということにしておいてください。
子音自体が「く」の発音の特徴を強く持っている事と、おそらく母音がある事から違和感が出ているのだと思います。

その違和感を、原音設定と音符のプロパティでなるべく誤魔化していきたいと思います。


それっぽく聴かせるために、いくつか私が気にしている部分について説明していきます。

1.アウエオ段/イ段の子音は別
2.子音に付いてる母音は大概いらない
3.子音には音程がある
4.子音には長さがある


この四つです。
結構これで分かると思うので、分かる方は読み飛ばしていただければ!
CVVC音源をご存じの方は分かりやすいかもしれません。
考え方としては、CVVCから更に子音を別けただけ、みたいなものです。




▼1.『アウエオ段/イ段の子音は別』とは

『違う子音』って事だけ分かれば大丈夫です。
(たしか)音声学的に違うはずです。

どういうこと?
『イ段』には、『アウエオ段』には無い発音があるんです。これです。

「しゃ」 「し」 「しゅ」 「しぇ」 「しょ」

「し」+アウエオの場合、高確率で「しゃ」「しゅ」「しぇ」「しょ」になってしまうので、同じサ行でも別の子音なんです。
実際に作ってみると分かりやすいと思うんですが、サ行の子音で「し」を作ろうとすると高確率で「すぃ」になってしまうはずです。

そういう事から、『アウエオ段/イ段の子音は別』として扱っています。
これは他の発音でも同じ事です。
CVVC音源がイ段を別で扱うのと同じ理由です。

別で扱わなくても聞き取れる発音もあります。特に、
「ナ行」「マ行」「ヤ行」「ガ行」「バ行」「パ行」
これらはどの子音を使っても基本的には問題無くその発音に聞こえるはずです。
※“高確率で”とか“基本的に”というのは、声や発音によっては違う発音に聞こえるからです。
 自分の耳でそれっぽく聞こえるかどうか次第です。


----(追記)----
うっかり、なんで別で扱わなくて良いのかの理由を書き忘れてました。

「ナ行」「マ行」について
日本語は基本的に「ん」の発音を聞き分けないからです。
[n]であるか[m]であるかは聞き分けてるんですけど、イ段の[n]かイ段の[m]かについてはほぼ聞き分けてないんです。少なくとも私は露骨に発音しないと分かりません。なので分けていないです。
「ヤ行」について
そもそもこれは[イ]+[母音]で表現できるうえにイ段が無い(や・ゆ・いぇ・よ)からです。
「ガ行」「バ行」「パ行」について
子音が全体的に短いからです(ざっくり)。短いと誤魔化しやすいので。
ほんとこれもうっかり、どこにも書いてませんでしたけど、ガ行とバ行は有声の子音なので、母音結合の値が無声子音より長くする事が多い(音の繋ぎを良くする目的で)です。母音とそこそこ混ぜるので、厳密に分けなくても“それなりに”聞き取れると思っているので。

いずれにしても聞いてみて違和感があればFlagsで調節(追記故内容が前後してますが下の項目でFlagsについて書いてます)する感じです。
--------

『イ段は違う子音』なのだとい事は念頭に置いて発音を作っていればまず間違いないです。

また、少し特殊な「ハ行」については『なんだか特殊なハ行』で書きます。



▼2.『子音に付いてる母音は大概いらない』とは

最初の例で出しました通り、「か」にしたいわけで、目指す発音は「くぁ」ではないのです。
「く」を構成する成分はなるべく消していきたいです。というわけで原音設定で消します。

Z_01.png

このように。
普通にUTAU慣れしていると不安になる原音設定になりますよね!
このときに、ブランクの上に先行発声やオーバーラップが乗っていても気にしなくて良いんです。
重要なのはピンクの部分ではなく白の部分、伸縮範囲があることです。伸縮範囲さえあれば勝手に伸びます。

『アウエオ段』では、どの発音を代わりに使うときでも母音は必要ありません。
違う段の発音に変えるわけですから、母音があると違和感の原因になるからです。


では『イ段』は?
『イ段』を使う発音「ゃ」「ゅ」「ょ」「ぇ」は、違う段の発音にはなりますが(字を見れば分かると思いますけど)ヤ行がくっついていますよね。ヤ行は、「や」とゆっくり発音したら「ぃやー」となります。
なので、基本的には『イ段』の母音があるまま繋いだ方が良いです。

もしくは『イ段』も子音だけにしてヤ行と繋いでしまってもいけます。
色んな方法がありますから!歌わせる子に合った方法で、是非。

なので、『子音に付いてる母音は“大概”いらない』なんです。


ここで悩むのが子音部の範囲ですよね。

個人的な感想としては、カ行タ行以外はほとんど子音部が必要ない。
子音部が必要かどうかというのは、発音を伸ばしたくない or 『子音速度』を使うかどうかで決めると良いです。実際に使ってみて、違和感の少ない範囲にするのが良さそうです。
子音速度については4.子音には長さがあるの方で書きます。



▼3.『子音には音程がある』とは

さて、母音を原音設定で消してもどうにも発音が「くぁ」に聞こえる。というのはよくある話ですよね!
そこで子音の音程に注目してみよう、というわけです。

母音だけじゃないんです。子音にも音程があるんです…
子音だけで「か・き・く・け・こ」と言ってみる、或いは原音設定で子音だけにした発音を聞いてみてください。

子音の音程 高← き け か く こ →低

発音次第で順番は少し変わりますが、およそこんな感じだったのではないかと思います。
なので、大体これに合わせて音程を変更していきます。

子音の音程は、Flagsの『g』を用います。

g - → 音程を上げる
g + → 音程を下げる


といったイメージです。

なるべく音程が近い子音を使った方がそれっぽくしやすいです。
たとえば「き」←→「け」とか、「か」←→「こ」とか。

聞いた感じで近いぞ!って思った発音を使うと良いと思います。



▼4.『子音には長さがある』とは

歌わせる子の発音の癖によって、或いは使う発音によっては子音の音程だけで十分それっぽくなるんです。
でも子音の音程を変えてもなんかやっぱり違う……というのもまた、よくある話だということにしておいてください!

そこで子音の長さに注目してみよう、というわけです。
原音設定で波形を見ると分かりやすいのではないでしょうか。

UTAU音源です。
こっちが「か」
Z_02.png

こっちが「く」
Z_03.png

ちょっと長さが違いますよね。これを真似します。
(※発音の癖次第なので必ずしもこうはなりません。あしからず…)

『2.子音に付いてる母音はいらない』でも少し触れたように、ここで『子音速度』を使います。

『子音速度』を使う事で、『子音部』の範囲を伸ばしたり縮めたりする事ができます。
重要なのは縮められるという所です。
どのくらいの範囲を縮めたいか、というのを意識すると子音部の範囲が設定しやすいです。


『子音速度』は音符のプロパティのこれ
Z_04.png

伸ばす/遅くする/長くなる  0 ← 100 → 200  縮める/速くする/短くなる

この値で入力します。
(なにも入力していない状態=100です)

子音が長い → イ段 ・ ウ段
子音が短い → ア段 ・ エ段 ・ オ段


といったイメージです。

子音の長さは発音の癖が強く出るところだと思いますから、やはり一概には言えないんです。
全体的な子音の癖に合わせると違和感が減りやすいと思います。



以上の方法で殆どの発音は作れます!
最初の方で「作れる発音は無限大!」と書いていたように、使う発音次第で全然違うものになりますから「違和感があるな」と思ったら別の発音に変えてみてください。
それだけで結構良い感じになります。



△目次に戻る
■なんだか特殊なハ行

「ハ行」って凄く困りますよね。私は困りました!
文中の「ハ行」はちょっと濁っていたりして上手く使えない事が多い気がします。

そんな時は母音の BRE100 !!

ひとまずそれだけで私の耳には十分子音に聞こえます。
元々吐息多めの発音(語尾息とかでも)を使えば、BRE100以下でも個人的には全然問題無いです。
でも違和感がありますよね。そこでFlagsの登場です。

▼BREと(私がよく使う)Flagsに対する個人的なイメージ

BRE → 軽くなる・BREノイズ感が出る・チリチリノイズ軽減
g → 子音の音程の上下(-↑/+↓) ・g-は篭もり軽減
h → 音が重くなる・音が丸くなる・BREノイズ軽減・チリチリノイズ軽減
H → hよりBREに効く・hより音が篭もる・チリチリノイズ軽減

※本当にとっっても個人的なイメージです


BRE100 h40H20 くらいの数値を入れる事が多いです。
子音に使う母音を変える事で子音っぽさも変わってくるので、値を変えて再生しつつお好みの範囲を探ってみて下さい!

ちなみにハ行以外の他の子音にもこれらのFlagsはガンガン使ってます。



▼なんだかBRE100で作った「ふ」に違和感がある

そういう事もあります。
違和感が無い場合もあるんですが、曲調や歌いまわしで変わってきます。

まあでもそこで終わらずに違和感は減らしていきたいと思います。


「は・ひ・ふ・へ・ほ」とはっきり発音したときに、「ふ」は特に母音の発声位置から遠いです。
唇寄りの位置で「f」の発音をしているのではないかと思います。

お気付きでしょうか、なんとウ段なのに「ふぁ」「ふぃ」「ふ」「ふぇ」「ふぉ」があります。
(ついでに「ふぃゃ」「ふぃゅ」「ふぃぇ」「ふぃょ」まであります)

つまり、違う発音なんですね。
ですから他のハ行の子音より、もうちょっと気を遣います。


『唇に近い所で発声してる母音を使う』 or 『音程の近そうな語尾息・吐息を使う』

という方法で作ります。
なるべく息を吐いてる感がある発音を使うとそれっぽい気がします。
あとはFlagsの力に頼ってなんかそれっぽく。

BREで母音はほぼ消えるので、どの母音を使うのかは気にしなくても大丈夫です!
案外ウ段以外の語尾息からも作れたりします(「あ」の語尾息で作った事があります)。
物は試しです。


△目次に戻る
■音の繋ぎを良くするには

いくらFlagsをどうのこうのしても、繋ぎに違和感が出ると聞きづらくなってしまうものだと思います。

『発音の繋ぎ方』とは同じ項目で書いた方が良さそうな話題ですが、実は書く順番を間違えてしまって、発音の繋ぎ方だけ分裂させて上に持って行きました…
『発音の繋ぎ方』よりももうちょっと踏み込んだお話になります。


意識をする部分は、そもそも文中の発音から切り出している事が多いのだという所です。
文中の発音という事は、曲を途中から再生した時みたいに突然音が始まりますよね。
それが音の繋ぎを悪くする要因の一つになります。それを何とかします。


▼エンベロープ

破裂音系(カ行・タ行・パ行)以外の子音のエンベロープについてです。

Z_08.png

文中も文末文頭(追記:盛大に誤字しましたすみません…)もこのように頭側を弱くします。
滑らかにしたい、という事はエンベロープの形状は母音結合とほぼ一緒です。
(『滑らかにしたい』ときというのが重要です。子音を立てたいときは弱くしないです)

それから、サ行は「つぁ」行に聞こえてしまう事がありますよね。
そういう場合もエンベロープの頭を弱くします。

Z_09.png

このように弱くするだけで結構サ行っぽさが増します。


発音の音量にも気を配ります。
基本的に、子音だけにした発音は音量が大きすぎる場合が多いです。
UTAUが波形のピークをある程度揃えてくれるためです。
(息だけ使うとやたら音が大きいのもこの理由からです)

なので、エンベロープや音量を抑えてあげると良い感じにしやすいです。

好みと聞き取りやすさに合わせて子音大きめでも良いと思います。私も子音大きめ好きです!ですが、同志の方は子音の音量が大きいと子音にかかるノイズが目立ちやすくなるのでその点についてはご注意ください。

BREやhやHをかけたものは音量が下がります。
ノイズ軽減も兼ねて、併用するのが個人的にはお勧めです。


▼オーバーラップ

音の繋ぎの良さは滑らかさだけではないという所のお話です。
ただ滑らかにするだけでは機械っぽさや聞き取りづらさが増します。

というのも、オーバーラップをあえて悪い言い方で言うと子音を侵食するものだからです。
私は基本的にオーバーラップは適度に控え目にを推してます。


『適度』という基準は?

いつも聴いているキャラの台詞です。歌でも良いです。
とにかく連続した発音を真似すると音の繋ぎが良い感じになります。


カ行・タ行・パ行

オーバーラップは音を繋ぐだけではないんですね。
負の値・マイナスにする事ができます。

原音設定で見てみましょう!
Z_10.png

これを見て分かる通り、案外前の母音との隙間は大きいんです。
この隙間があるだけで大分聞き取りやすくなります!
曲の雰囲気と、歌わせている子の発音の癖に合わせて調節すると良い感じです。


サ行・ハ行

オーバーラップの値は、個人的には『先行発声のおよそ 1/2 ~ 1/3』推しです。

どうしてその値?

UTAU音源です。
Z_11.png

「すす」という連続した発音の波形です。
見づらいですが、見ていただきたいのは二音目・右側の「す」です。
前の母音がフェードアウトしているので、子音にはあまり被っていない感じがします。

Z_12.png

こういう感じのイメージです。出力したときの波形がこうなっていると個人的には最高です。
これを意識したオーバーラップなので『先行発声のおよそ 1/2 ~ 1/3 』というわけです。


このあたりを意識すると音の繋ぎが良くなって、聞き取りやすさが上がります。
是非台詞や歌の波形と再びにらめっこしてみてください!



以下はおまけみたいな、忙しい人向けみたいなものです。


△目次に戻る
■作ったことのある発音一覧

別の子音や母音から発音を作ったもの限定です。
良い感じの作り方ができたらぼちぼち書き足します。

私が個人的に使っている子音の表現方法一覧
Z_13.png
(鼻濁音がカ°ではなくカになっていたので画像を差し替えました)

この表は元々CVVCの時に作った物を流用しました。
子音いくつかまとめてありますが、一行毎に違う子音です。


母音(かろうじて切り出せる事があるもの)
い ヤ行の子音[j]

う ワ行の子音[w]

ん ナ行の子音[n]
   マ行の子音[m]
   カ°行の子音[N]
(全部「ん」だけど種類は違う)

チャ行
[S]+[母音]
(Sの中間を使用)

ツァ行
[s]+[母音]
(sの中間を使用)

ナ行
[ん]+[母音]
(発音によってはマ行ができる)

ハ行
『なんだか特殊なハ行』で詳しく書いてます

ヤ行
[い]+[母音]

ワ行
[う]+[母音]

ガ行
[う]+[母音]
[お]+[母音]
(pre15/ovl5くらい
 なんか濁っててそれっぽければいい)

ザ行
[ts]+[母音]
[s]+[母音]
(sの中間を使用)

ジャ行
[tS]+[母音]
[S]+[母音]
(sの中間を使用)

バ行
[f]+[母音]
[ふ]+[母音]
(fの冒頭を使用。pre15/ovl5くらい
 [ふ]のfと母音の境目でもいけたりする)

[う]+[母音]
(pre15/ovl5くらい)

拗音(ゃゅょ等)
[子音]+[ヤ行]
[子音]+[j]+[母音]
[子音]+[い]+[母音]

半濁音(パ行等)
[f]+[母音]
(fの中間を使用)

Z_14.png

ピャ行はキャ行の子音の冒頭を切り落とすのでもできたりする

鼻濁音(カ°行等)
[N]+[母音]
[n]+[母音]
[n]+[う]+[母音]

Z_15.png

ヴァ行
[ふ]+[母音]
([ふ]のfと母音の境目でいける場合もある)


以下このカラーが追記です。

うちで歌ってもらってる子に無い発音で合成する発想が足りませんでした。なんという抜け作。
とりあえず出先で「いけるんじゃね?!」って思ったものを試してみました(わりとできました)。
多分これで表に書いてある発音の作り方は全部制覇できたはず、ですかね…?多分!

普通のUTAU音源から発音を作っています。一応CVVC音源なので、安定性の差はありますが条件(文中から発音を切り出している)は人力と似たようなものなので多分作れます。

カ行
ハ行のエンベロープをどうのこうのする
Z_16.png
(ということは母音のBRE100でもkが作れる)

タ行
サ行のエンベロープを先行発声直前で切る

ラ行
ナ行のエンベロープをどうのこうのする
Z_17.png
場合によってはダ行になる

ガ行
[k]+[母音]オーバーラップ高め
[う]+[カ行]
口の開け方について善処しようと思ったんですが結局鼻濁音と似た作り方です

ぎゃ(CVVCですが)
Z_18.png
直前に「ん」を置いて子音速度を遅くした「ハ行」を用いるとなかなか良い感じのガ行になりそうです。エンベロープで「ひゃ」の母音寄りの所を立てると多分もっと「ぎゃ」になります。

鼻濁音(カ°行等)
「ん」+で作っていたので言わずもがなだと思いますがこれもナ行で作れます


エンベロープをどうのこうのする系は、単独音の波形を作るようなイメージで。


キャ行←→ヒャ行(更に追記)
この発音間でどちらとも作れるのを書いていませんでした!発音次第という所が大きくて普段あまり使わないので忘れていました。
疑心暗鬼の調声晒しの方で「ひょ」は「きょ」を短く切り落として作れる場合があると書いていた事の補足みたいなもの(あまりにも説明不足すぎました)にもなりますが、これは冒頭の破裂音らしい部分を切り落として子音速度を上げるとそうなる、という話です。
以下の似た発音のグループで「C」(ヒャ行)と「K」(キャ行)がお友達同士なので分かると思いますが発音する位置がこれらは似ているのでそういうことができます。切り落とさなくても、子音速度とエンベロープを例によってどうのこうのするとなります。
なおキャ行がピャ行になる事については初期頃のテトさんのキャ行がピャ行になっていたこと由来です。この辺りは息を吐く発音だからそのようにできるんじゃないかなと。


▼似た発音のグループ

ついでにCVVC形式で原音設定していた場合に使えそうな、口の開け方について(発音してみて)似たような物を6つのグループに(私個人の独断と偏見で)分けしました。VCが足りないときに補助的に使えるかもしれません。
※エンベロープは善処してください。

┌口閉じ    m/p/b
└口すぼめ  f/w/v
┌舌が前に近い  s/S/z/Z
└舌が前に付く  n/t/d/4/4'/ts/tS
┌舌が奥に近い  h/C/j
└舌が奥に付く  k/K/g/G/N

罫線で繋いであるのは、場合によっては使えそうな、お友達みたいなグループです。
(ts/tS の分類が間違えていたので修正しました)


以上です!
ほんとうに長々とお付き合いいただきありがとうございました!


△目次に戻る
------------------------------------------------------------------



最後に。

例として使用したUTAU音源は自作音源の玉響いかるです。
UTAU音源と書いていないものはUTAU式人力させてもらってる子です。

元々のタイトルは『発音作りのすすめ』のつもりだったんです…。でも、発音作りってどこからどこまでなのか全然分からなくて色々書いてしまったので『発音を作りながら調声する話』になってしまいました。私の調声の8割は多分発音作りなので…

誰向けなのか全くよく分からないものになりましたが、「これは使えるかも」と思っていただける部分がちょこっとでもあれば良いなと思います!

何度目かになりますが、何かあれば(分からないとか長いからもっと要約しろとかでも、大歓迎なので…)コメントでもTwitterでも送りやすい所からお気軽に!
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Comments

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2015-11-07 19:20 
UTAU式人力をしている者です。
「ららら~」と歌わせたいのに、複数「ら」を切り出して当てても、しっくりこない状態でしたが、この記事を参考に「な」から「ら」を作ったら、優しい感じに「ららら~」と歌えるようになりました。
サ行からタ行は作った事はありましたが、他にもいろいろ出来るんですね。勉強になりました。
2015-11-12 00:43  Re: タイトルなし
黒河スオウ #18
冬瓜南瓜さま

読みづらい記事だったと思いますが、ご活用いただける部分があったようで嬉しいです!
ありがたいお言葉までいただいて恐縮です…
色々な方法で発音を作ることができるので、また発音がしっくり来なかった時などに、ちらりと思い出していただけると嬉しく思います。

コメントありがとうございました!
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